ケースが新たにリニューアルされ、ゲームやクリエイティブ性能だけでなく、冷却周りも強化されたガレリアの「GALLERIA XPC7A-R57-GD」。
ゲームはもちろんのこと、幅広い用途で使いたい方にぴったりなゲーミングPCとなっています。
本記事では、GALLERIA XPC7A-R57-GDを実際にレビューし、本製品の強みや弱みを具体的に紹介していきます。
- 発熱に強く安定した動作のPCを求めている人
- ゲームはFHD・WQHD解像度でプレイしたい人
- ゲームだけでなく動画編集やクリエイティブソフトも快適に動かしたい人
GALLERIA XPC7A-R57-GDの概要

| OS | Windows 11 Home |
| CPU | Core Ultra 7 265F |
| GPU | RTX 5070 12GB |
| メモリ | DDR5 16GB |
| SSD | SSD 500GB |
| サイズ | 幅220×奥行488×高498mm |
| 電源 | 750W 80PLUS GOLD |
| 価格 | 319,980円 |
GALLERIA XPC7A-R57-GDは、ガレリアで常に高い人気を誇っているモデルを、新たにリニューアルした製品です。


CPUやグラフィックボードなどの主要パーツはもとのモデルのまま据え置きとなっていますが、PCケースを一新したことにより、冷却性能が大きくパワーアップしています。
搭載されている各パーツは性能が高く、バランスの良い構成です。
グラフィックボードには、FHD~WQHD解像度でゲームを楽しみたい方にぴったりな「RTX 5070」を搭載しているため、さまざまなゲームニーズに応えられます。
また、マルチコア性能が高くワットパフォーマンスに優れたCPU「Core Ultra 7 265F」を搭載していることで、ゲームだけでなく動画編集などのクリエイティブ用途にも高い適正を持っているのも、本製品の強みと言えるでしょう。
テクリスケースがリニューアルされて、デザインもよりスタイリッシュになったよ!



冷却性能に優れた万能なゲーミングPCです。
- FHD・WQHD解像度でゲームを快適に遊べる
- 動画編集などのクリエイティブ用途にもぴったり
- ガレリア新ケースと省電力CPUのおかげで全体的に冷却性能が高く安定している
- 4K解像度でのゲームはやや厳しいこともある
- とにかくゲーム性能を追求したいのであれば別の良い選択肢もあり
外観
まずはリニューアルされたPCケースの外観から見ていきましょう。




「黒・青・シルバー」といった旧ケースの配色から変わり、ほぼシルバー1色のシンプルなデザインに変わっています。
細かいデザインは電源を入れたLED点灯後に見ていきますが、デザインの方向性は従来よりもシャープ寄りに。



より鋭くスタイリッシュな印象になりましたね。




前面の両サイド部分には吸気用スペースが確保されていて、ここから前面のファン経由でPC内部に空気を送り込まれます。
メッシュ加工のフィルターが装着されているので、ほこりの侵入を防ぎつつ空気だけをPC内へ届けます。
このフィルターはマグネットで簡単に着脱可能なので、メンテナンスも簡単なのがうれしいですね。




天面・底にも空気の通り道にはすべてフィルターがついているので、ほこりの侵入は最小限に抑えてくれます。
LED点灯時




電源を投入すると、電源ボタンと両サイドのLEDが青く点灯します。
ムラなく綺麗に点灯していて、とても綺麗です。




ピカピカに光らせたい方からすると物足りないかもしれませんが、この適度なLEDが刺さる人は多いはず。
派手過ぎず、それでいて地味でもない、バランスの取れた良いデザインだなと感じました。
電源オフ時








LED点灯時




内装
手回し可能なネジを回せば、両サイドのパネルを外してPC内部にアクセスできます。




まず左側面を開けてみたところ、配線はこのような感じになっていました。
3.5インチベイや2.5インチベイには空きがあったので、追加でHDDやSSDなどを増設することも可能です。




続いて右側面を開けてみました。
前面と上部のケースファンを搭載するスペースにはまだまだ空きがあるので、必要に応じてケースファンの増設や水冷CPUクーラーへの換装が行えます。
なお「前面両サイドの吸気口→フィルター→PC内部」は以下のような感じでつながっています。
大きさ




27インチモニターとPCを並べておいてみました。
大きさは幅220×奥行488×高498mmと、一般的なミドルタワーPCとほぼ同じサイズ感です。
モニターとほぼ同じサイズ感で、机の上に置いても大きすぎることなくちょうどいいサイズ感となっています。
付属品




最近のゲーミングパソコンには付属してないことも多いのですが、本製品には電源ケーブルの他にキーボードとマウスが付属しています。
このキーボードとマウスがそこそこ使いやすいのが地味にうれしいポイント。
安価なキーボードによくあるメンブレン方式のものではあるのですが、メンブレン特有のグニグニとした感触はなく、そこそこ良い使い心地です。
マウスは両サイドにボタンがついていて、またマウス自体の質感もなかなか良いので、個人的には結構推しポイントだったりします。
インターフェース・ボタン




USBなどのインターフェースは右側面と背面上部にまとまっていて、背面下部に映像端子がまとめられています。
前面
- USB2.0 Type-A ×2
- USB3.2 Type-A ×2
- USB3.2 Type-C/Gen2×1
- ヘッドセットコンボジャック
- 電源ボタン
背面上部
- USB2.0 Type-A ×2
- USB3.2 Type-A ×2
- USB3.2 Type-C/Gen2×1
- 有線LANポート
- オーディオ端子
背面下部(映像端子)
- HDMI×1
- Display Port×3
合計でUSB Type-Aが8個、Type-Cが2個も備わっているので、USB端子で困ることは少ないでしょう。
各種ポートも必要十分にそろっていて、インターフェース面はそこそこ充実しています。
CPU・GPU・SSD性能
CPU(Core Ultra 7 265F)
Core Ultra 7 265Fは、マルチコア性能やワットパフォーマンスの高いCPUです。
マルチコア性能が求められる動画編集などのクリエイティブ業務でパフォーマンスを発揮しやすく、発熱を抑えて稼働してくれます。
一方、唯一の弱点がゲーミング性能で、競合製品の「Ryzen7 7800X 3D」と比べるとゲームパフォーマンスはやや控えめです。
よくゲーミングPC用のCPUについて、「Core UltraかRyzenどっちがいいの?」といった疑問をよくネットで見かけますが、ゲームだけの用途であれば正直なところ、Ryzen7 7800X 3Dが搭載したPCを選ぶのが良いかと思います。
ただし、Core Ultra 7 265Fのゲーミング性能が特段低すぎるわけでもありませんし、マルチコア性能やワットパフォーマンスが高いのは間違いありません。



ゲーム以外にも動画編集もするって人に、とくにおすすめだよ!
GPU(RTX 5070)
RTX5070は、主にFHD(1920×1080)・WQHD(2560×1440)解像度でゲームを楽しみたい方にぴったりのグラフィックボードです。
上記の解像度であればかなり快適なグラフィック設定・フレームレートでゲームをプレイできます。
4K(3840×2160)解像度でもプレイできないことはありませんが、ゲームによっては60fps出力がギリギリだったりすることもあるので、ゲームを選んだりグラフィック設定の調整が必要になるでしょう。
RTX5070のVRAM容量は12GBで、多くのゲームやクリエイティブやAI用途でも対応可能です。
SSD




| 読み込み速度(Read) | 書き出し速度(Write) |
|---|---|
| 5,851MB | 4,996MB |
この数値の優劣に関しては、下記の表を参考にしてみてください。
| ゲーム利用時の動作性 | |
|---|---|
| 5,000MB/s以上 (NVMe Gen4) | とても快適 |
| 1,500MB/s以上 (NVMe Gen3) | 快適 |
| 500MB/s以上 (SATA3) | やや快適 |
| 300MB/s以下 (HDD) | 不快(軽いゲームなら問題なし) |
「とても快適」以上のスコアを記録し、かなりの好記録です。
これまでさまざまなパソコンで計測をしてきましたが、最高レベルの速度となりました。
2025年末現在SSDも品薄となっていますが、そんな中でも品質の高いSSDをしっかり搭載してくれていることがわかります。
各種ゲームでの快適性




ゲームでの快適性については、「モンスターハンターワイルズ(ベンチマーク)」「Apex Legends」「パルワールド」「ゼンレスゾーンゼロ」「鳴潮」の5タイトルで検証を行いました。
検証用モニターのスペック


| 画質 | リフレッシュレート |
|---|---|
| FHD | 360Hz |
| 4K・WQHD | 160Hz |


実際の計測FPS
| FHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| プリセット 【高】 | 150fps | 133fps | 99fps |


実際の計測FPS
| FHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| 最高設定 | 120fps | 119fps | 112fps |
| 最低設定 | 120fps | 120fps | 120fps |


実際の計測FPS
| FHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| 最高設定 | 160fps | 149fps | 107fps |
| 最低設定 | 160fps | 160fps | 121fps |
(※ジブウルト中の平均FPSを計測)


実際の計測FPS
| FHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| 最高設定 | 160fps | 155fps | 120fps |
| 最低設定 | 160fps | 160fps | 155fps |
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実際の計測FPS
| FHD | WQHD | 4K | |
|---|---|---|---|
| 最高設定 | 120fps | 120fps | 115fps |
| 最低設定 | 120fps | 120fps | 120fps |



APEXはジブラルタルのアルティメット中の平均FPSを表示しているので、かなり低めの測定結果になっています。




今回計測したゲームでは、おおむね4K解像度でも100fps以上を記録しました。
モンハンワイルズのベンチマークでもそこそこのスコアを記録していますが、ところどころフレームレートが低くなるシーンもあったので、やはり4Kでの運用はグラフィック設定などと相談しながらが大切ですね。
FHDやWQHDではおおむね上限の数値が出ていて、かなり快適な結果となりました。
「ゲーム用ならCore UltraよりもRyzen 3D」とよく言われることもありますが、このように超快適にプレイできるので安心してください。
各ソフトの動作性について
| デスクワーク効率系ソフト | ||
![]() ![]() Word | ![]() ![]() Excel | ![]() ![]() PowerPoint |
| ◎ | ◎ | ◎ |
| クリエイティブ系ソフト(イラスト・画像) | ||
![]() ![]() CLIP STUDIO PAINT | ![]() ![]() Photoshop | ![]() ![]() Illustrator |
| ◎ | ◎ | ◎ |
| クリエイティブ系ソフト(動画編集・3D) | ||
![]() ![]() Premiere Pro | ![]() ![]() After Effects | ![]() ![]() blender |
| ◎ | ◎ | ◎ |
各ソフトについてですが、おおむねあらゆるソフトで快適に動作が期待できます。
まずWordやExcelといった軽量なソフトはサクサク。クリエイティブソフトも優秀なCPU・GPUを搭載しているので問題なく動作するでしょう。
唯一気になる点があるとすれば、ソフトによってはメモリ16GBだと少々心もとない点。最近はAI需要によるメモリ不足によって高騰が凄まじいですが、必要であれば32GBに増量することをおすすめします。
発熱




| アイドル中の最高温度 | ベンチマーク中の最高温度 |
|---|---|
| 42.9度 | 57.3度 |
PC内部の温度をアイドル中とベンチマーク中に測定してみました(計測時の室温:約20度)。
写真は左側面から撮影したもので、右が前面、左が背面となっています。(エアフロー的には、前面から外からの空気がPC内部に入り、背面と上部に空気が排気されていく流れです)
最高温度は約15度上昇し、排気部分の上部や後部も多少温度が上昇していることがわかります。
とはいえ動作に問題ないレベルの正常な上昇幅で、しっかりファンやCPUクーラーによって冷却されています。




ベンチマーク中の温度をソフトウェア上で確認しても、CPUが55度前後、GPUが62度前後といった具合だったので、全く問題ないでしょう。
新PCケースがしっかりと冷却してくれているので、負荷の高いゲーム中も安心です。
静音性




冷却性能とトレードオフになりがちな静穏性についてですが、一般的なゲーミングPC並みの静音性でした。
アイドル中は「パソコンの電源が入ってるなー」と認識できるレベルの静かな音が常になっていますが、とくに気にならないレベルです。
負荷の高いときやベンチマーク中にはファンが大きく回るようになりますが、扇風機の弱~中程度の音量なので、うるさく感じるレベルでもなくぜんぜん許容できます。
GALLERIA XPC7A-R57-GDの良かった点




本製品の魅力は、やはりゲームもクリエイティブも快適にこなせる万能さがあげられます。
「Ryzen 3Dモデルと比べるとゲーミング性能は低い」と紹介しましたが、検証結果からもわかるように、たいていのゲームを快適にプレイできるパワーは持ち合わせています。
Adobe Premiere Proのような動画編集ソフトを使って動画編集をしたり、Stable Diffusion Web UIのようなローカル生成AIの試用も試してみましたが、どれも快適でした。
発熱も少なく騒音も通常レベルと使っていてストレスがなく、シンプルに優秀なゲーミングPCだなと感じます。
GALLERIA XPC7A-R57-GDのまとめ


- FHD・WQHD解像度でゲームを快適に遊べる
- 動画編集などのクリエイティブ用途にもぴったり
- ガレリア新ケースと省電力CPUのおかげで全体的に冷却性能が高く安定している
- 4K解像度でのゲームはやや厳しいこともある
- とにかくゲーム性能を追求したいのであれば別の良い選択肢もあり
GALLERIA XPC7A-R57-GDは、ゲームやクリイティブソフトを動かすのにぴったりな製品です。
全体的な性能が高く、冷却周りも優れているため、長く大切に扱いたい方におすすめのゲーミングPCとなっています。
「動画編集とかはしないから、とにかくゲームに特化したPCが良い!」という方なら、CPUだけ「Ryzen7 9800X3D」といったゲーム性能に定評のあるモデルを選ぶといいでしょう。
気になった方はドスパラの公式サイトでチェックしてみてくださいね。












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