
現行最強クラスの性能で、あらゆるゲームを余裕で動かす怪物マシンのレビューです。
「GALLERIA ZA7R-R58 9800X3D」は、AMDの最新CPU「Ryzen 7 9800X3D」と、超高性能GPU「RTX 5080」を搭載したハイエンドゲーミングPC。
重量級タイトルでも4K・高設定で“非常に快適”を叩き出すほどのポテンシャルを誇り、まさにフラグシップにふさわしい1台です。
本記事では、そんな最強クラスのマシンが実際にどれほど快適なのかを、人気ゲーム5本で実機検証。
WQHD・4Kゲーミングに挑戦したい方や、DLSS 4・レイトレなど最新技術をフル活用したい方は必見です!
- WQHD・4Kと高解像でゲームを楽しみたい人
- 240Hz以上の高いフレームレートでゲームを楽しみたい人
- RTX50シリーズにしかないDLSS4などの技術を使いたい人
GALLERIA ZA7R-R58 9800X3Dのスペック・概要




OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | NVDIA GeForce RTX5080 16GB |
メモリ | 32GB(16GB×2枚)(DDR5-4800) |
SSD | 1TB(M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 1000W(80PLUS GOLD) |
マザーボード | AMD X870E チップセット ATX |
サイズ | 220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mm |
重量 | 約14kg |
価格 | ¥ 394,980円 ※2025年10月時点での価格 |
スペックを見て分かる通り、美麗な4Kディスプレイでゲームを楽しみたい方や、負荷の重いゲームをナメらかな映像で楽しみたい方に、おすすめのモデルとなっています。
- 4K解像度でも快適な化け物ゲーミング性能
- 高品質なマザーボードを使用しているおかげか冷却性能にも優れる
- SSDも高速でストレスフリー
- ファン音がやや気になる
- 高性能なパーツをふんだんに使用しているのでコストは高め
外観/内装
外観








今回レビューするガレリアは、標準仕様でお馴染み「ガンメタリック塗装のスタンダードケース」となります。
本製品はケースのカスタマイズができるので、アルミへアライン外装の「プレミアムケース」や「ホワイトケース」へアップグレードが可能です。




電源を入れると前面パネルの縁が青白く光りだし、よりガレリアらしさが出てきました。
側面のクリアサイドパネルからは、水冷クーラーのヘッドやファン、グラフィックボードのライティングがのぞき込めます。




商品ページを見た段階では、あまりケース内部のイメージができていなかったのですが、実物を見ると程良く華やかでテンションが上がりました!
やはりガレリアのケースはこの丁度良いライティングが魅力的で、派手すぎず、それでいて面白味もあるのが良いですよね。



ピッカピカで派手すぎるのはイヤだけど、シンプルすぎるのはつまらない!



そんな方にぴったりのデザインです
内装




ケース内部はこのような感じ。




マザーボードには、ASRockの「X870E Nova WiFi」が使用されていました。
単品で買うと2025年10月時点で5万円以上はするハイエンドのマザーボードだけあって、仕様がかなり豪華です。




至る所に発熱対策のヒートシンクがあったり、いかにも性能の良さそうなVRMやコンデンサがぎっしり搭載されています。
大きさ/重さ




サイズは、よくあるミドルタワーケース並のサイズ感で、極端に大きいということはありません。




重量は14kgと、ハイエンドパーツを搭載していることもあって結構な重さを感じました。
とくに梱包箱から取り出す時が大変だったので、人手に余裕があるのであれば2人での開封・設置がおすすめです。
付属品




各種2,200円(税込)支払うことで付属できる「キーボード」「マウス」ですが、これらの使い勝手が思いのほか良かったです。
特にマウスは手触りも良くサイドボタンもあって使いやすかったので、特にこだわりのない方には十分おすすめできます。







そういえば知り合いのゲーマーが、このマウスをずっと使ってたよ!



この手のマウスやキーボードは使い勝手の悪いイメージでしたが、かなり印象が変わりました!
インターフェース




インターフェースは、アクセスのしやすい前面斜め45度部分と背面にまとまっています。
前面
- USB3.2 Gen1 Type-A×4
- ヘッドフォン・マイク端子
背面
- USB 2.0 ×2
- USB 3.2 Gen1 ×3
- USB 3.2 Gen2 Type-A ×5
- USB4 Type-C×2
- 光出力ポート
- LANポート
- ヘッドフォン・マイク端子
映像出力(グラフィックボード)
- DisplayPort×3
- HDMI×1
高級なマザーボードを使用していることもあり、インターフェース周りもかなり豪華です。
とくにUSB Type-Aは前後で合計14ポートもあるので、困ることはまずないでしょう。




ちなみに電源ユニットには「Zero Fan」と書かれたボタンもついていました。
負荷の低いときには電源ユニットのファン回転を抑え、静音性を高めてくれるボタンのようです。
CPU・GPU・SSD性能
AMD Ryzen7 9800X3D(CPU)
「Ryzen7 9800X3D」はゲーム性能と相性のいい「3D-V-Cache」を搭載していながら、発熱も抑えられたゲームにぴったりのCPUです。
発売当初はあまりの人気で品薄状態が続き、半年以上すぎた今でもゲーマー向けCPUとして高い人気を継続しています。
現時点での価格.comのCPUランキングでも、堂々の1位となっていました。





ここ最近のAMDは勢いがあって良いですね!
NVIDIA GeForce RTX 5080 16GB(GPU)
RTX5080は現状ゲーム用としてトップレベルのパフォーマンスを出すグラフィックボードとして評価されています。
ワンランク上の「RTX5090」は、「RTX5080」と比べると価格が2倍以上にもなっているため、ゲーマー向けというよりは業務用向けとされています。
そのため、実質RTX5080がゲーム用でトップという見方が多いようです。



RTX5080は20万円以下で買えますが、RTX5090は40万円以上もかかります・・・。



たかい、たかすぎるよ・・・。
1TB (SSD)




読み込み速度(Read) | 書き出し速度(Write) |
---|---|
5,857MB | 5,009MB |
この数値の優劣に関しては、下記の表を参考にしてみて下さい。
ゲーム利用時の動作性 | |
---|---|
5,000MB/s以上 (NVMe Gen4) | とても快適 |
1,500MB/s以上 (NVMe Gen3) | 快適 |
500MB/s以上 (SATA3) | やや快適 |
300MB/s以下 (HDD) | 不快(軽いゲームなら問題なし) |
専用ソフトでSSD性能を調べた結果、「とても快適」となる数値が出ました。
パソコンの起動や普段使いの中ではもちろん、ゲーム中のロード画面もとても素早く、ストレスを一切感じさせません。
CPUやグラフィックボードだけでなく、SSDの性能にも妥協を感じさせない結果となりました。
各種ゲームでの快適性
各種ゲームの快適性や、実際にプレイしたときのfpsを紹介します。
検証したのは「モンスターハンターワイルズ」「Apex Legends」「パルワールド」「ゼンレスゾーンゼロ」「鳴潮」の5タイトルです。
検証用モニターのスペック


画質 | フレームレート |
---|---|
FHD | 360fps |
4K・WQHD | 160fps |
モンスターハンターワイルズ




まず大まかなゲーム性能を測定するために、モンハンワイルズのベンチマークを実行してみました。
FHD・WQHD・4Kの3解像度、及びDLSSあり・なしのパターンで測定をしています。
FHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
平均FPS | 219 | 184 | 123 |
計測結果 | 37370 (非常に快適) | 31448 (非常に快適) | 21101 (非常に快適) |
4K含む、全ての結果で「非常に快適」となりました。
モンハンワイルズほどの重量級ゲームでここまでの好成績が出るのであれば、大抵のゲームは高解像度・高いフレームレートで楽しめるでしょう。
パルワールド




FHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
最高設定 | 120fps | 120fps | 120fps |
最低設定 | 120fps | 120fps | 120fps |
パルワールドは 比較的要求スペックの高い重めのゲームではあるのですが、ほぼ全ての設定・解像度で上限の120fpsが安定して出ました。
唯一「DLSSなし・4K最高設定」では120fpsに張り付きませんでしたが、それでもかなり快適な数値を記録。
パルワールドほどの重さのゲームであれば、たとえ4K解像度・最高設定であっても無双できるレベルの快適性を持っているようです。
APEX LEGENDS




FHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
最高設定 | 300fps | 160fps | 160fps |
最低設定 | 300fps | 160fps | 160fps |
APEXはマップ内で多少フレームレートが異なると思いますが、今回は射撃訓練場で「ジブラルタルのULT使用中」に計測を行いました。
APEXではDLSSに非対応ではありますが、FHD解像度でゲーム内上限値の300fps張り付きを記録しました。
4K・最高設定で160fps張り付きを記録していたので、より高いリフレッシュレートのゲーミングモニターであれば、さらに良い数値が出るでしょう。



FPSゲームでも4K・ぬるぬるでプレイできたよ!
ゼンレスゾーンゼロ




FHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
最高設定 | 234fps | 160fps | 158fps |
最低設定 | 300fps | 160fps | 160fps |
ゼンレスゾーンゼロもDLSSに非対応のゲームですが、ほぼ全ての解像度で上限の数値を記録しました。
FHD解像度・最高設定でのみ300fps張り付きは出なかったものの、十分すぎる数値が出ていますね。
なお、記録は動きの激しい戦闘シーンで行っているので、戦闘シーン以外ではより高い数値が出ていました。



同じ会社の「原神」「崩壊スターレイル」も遊んでみましたが、全て上限フレームレートで遊べました!
鳴潮




FHD | WQHD | 4K | |
---|---|---|---|
最高設定 | 469fps | 425fps | 300fps |
最低設定 | 768fps | 610fps | 369fps |
鳴潮はDLSSのあり・なしに加え、レイトレーシングのオン・オフの切り替えが可能だったため全て計測を行いました。
まずフレームレートの上限が消える「DLSSあり」の場合、全ての解像度・設定で上限以上の数値を記録。
なぜかWQHD解像度では、レイトレーシングをオンにしている時の方が高い数値が出ています。



数値が高すぎてゲームのほうもバグってるのかも?
続いて「DLSSなし」でも全ての設定で上限値を記録。
しかしレイトレーシングをオンにすると、4K解像度ではかなり厳しめの数値が出る結果に。
さらにレイトレーシングに対応している他のゲーム(エルデンリングなど)でも計測してみたところ、やはり4K解像度・レイトレーシングでは60fps前後と低めの数値が出ていました。



いかにレイトレーシングが重い技術なのかがわかりますね・・・。
(ゲームにおける)レイトレーシングとは、光の反射や水面などの映り込みをよりリアルにする技術です。
各ソフトの動作性について
ここでは本機のソフト動作性をざっくりとまとめてみました。
デスクワーク効率系ソフト | ||
![]() ![]() Word | ![]() ![]() Excel | ![]() ![]() PowerPoint |
◎ | ◎ | ◎ |
クリエイティブ系ソフト(イラスト・画像) | ||
![]() ![]() CLIP STUDIO PAINT | ![]() ![]() Photoshop | ![]() ![]() Illustrator |
◎ | ◎ | ◎ |
クリエイティブ系ソフト(動画編集・3D) | ||
![]() ![]() Premiere Pro | ![]() ![]() After Effects | ![]() ![]() blender |
◎ | ◎ | ◎ |
さすがにこれほどのスペックを持っていると、どのソフトでも快適に動かすことができます。
4Kの動画編集の場合、エフェクトやレイヤーの数次第ではメモリ容量は64GBに増量したほうがいいかもしれません。
それ以外の面では、本製品でスペック不足が気になる事はまずないでしょう。
静音性






動画視聴やブラウンジング、アイドル中といった低負荷なシーンは比較的静かなのでそこまで音は気になりません。
しかし、ゲーム中やベンチマーク中はそこそこのファン音が鳴り響きます。
とくに負荷の激しいゲーム中やベンチマーク中では、人によっては不快になるレベルの音だと思います。



部屋にある「窓用エアコン」や「扇風機(強)」と同じくらいの音が鳴りました。
机の下に設置するならまだしも、机の上でしかも体のすぐそばに設置する場合は、高負荷時のファン音はやや耳障りなのでヘッドフォンなどするなりしたほうがいいかもしれませんね。
発熱性




上位グレードのRTX50シリーズは、発熱やショートなどの問題が一時期SNSで騒がれていたこともありました。
そのため、PC内部の温度も計測してみました。
室温24度の部屋で計測した結果、アイドル中は「40~30度」ゲーム中は「50~40度」という結果に。
高温ではあるものの、グラフィックボードの補助電源が溶解したりするような高温にはなっておらず、安心しました。
RTX5090ほどになるとわかりませんが、RTX5080では温度周りで心配する必要はなさそうです。
「GALLERIA ZA7R-R58 9800X3D」を触ってみて感じたこと
あらゆるゲームを快適に楽しめる(流石の性能)
スペックの時点である程度は予想できてはいましたが、やはり「Ryzen 7 9800X3D」と「RTX5080」の組み合わせは凄まじく、4K・高負荷ゲームでも高いフレームレートで遊べました。
ゲームのグラフィック設定画面で、雑に最高設定を選択しても快適にプレイができてしまうほどのポテンシャルを持っています。




FHDやWQHD解像度であれば、不満に感じるシーンに出会うことのほうが難しいレベルで快適です。
4Kでも重量級ゲームが快適にプレイできることがわかりましたし、もし今後より重いゲームが出ても、DLSSなどの技術を駆使すれば不満に感じることはまずないでしょう。
思っていたよりも発熱しない




上位グレードのRTX50シリーズは発熱が凄くやや危険なイメージも持っていたのですが、実際に使用したところそんな気配は一切ありませんでした。
ベンチマーク上でもサーモグラフィーカメラ上でも危険な温度は出ておらず、RTX5080は安心して使えることが証明されました。



これはRTX5080単体の話しではなく、冷却性能に優れた各種パーツを搭載している恩恵も大きいと思います。
GALLERIA ZA7R-R58 9800X3Dのレビューまとめ


- 4Kでもヌルヌル快適なゲーミング性能
- 高品質なマザーボードを採用していて冷却性能にも優れる
- SSDも高速でストレスフリー
- ファン音はやや気になる
GALLERIA ZA7R-R58 9800X3Dは、4Kゲーミングも快適に楽しめてしまうモンスターPCです。
4K最高グラフィック設定での滑らかなゲーム体験はとても極上で、映像の迫力と没入感はまさに次世代のゲーム体験そのもの。
重たいタイトルでも余裕のパフォーマンスを発揮し、ストレスを感じさせません。
気になった方は、ドスパラの公式サイトでチェックしてみてくださいね。